2008年10月4日

■ネパール、ネパール!そしてエミちゃん

 さる9月27日、東京の中目黒駅前にある「中目黒GTプラザホール」にて、世にも楽しい集いがありました。実は"中目黒"という場所は、私にとってそれはそれは思い出深い場所。日本一周ツーリングから戻ってきてすぐの20歳の時、縁あって中目黒銀座商店街の真ん中のビルの屋上に住んでいました。10畳のプレハブで、広い屋上には猫がたくさん居て、いつも仲間の笑い声が絶えない、それはそれは懐かしい20代。そして2002年から1年半ほど中目黒駅前に事務所を置いていたときもあったので、私の人生の中では生まれた田無と同じくらい「じ〜〜〜ん」ときてしまう大好きな町なのです。

 今回はNJWS(ネパール・ジャパン・ウィメンズ・ソサエティー)という有志の会の1年に一度の総会があり、そこで私が記念講演することになったのですが、ネパール大使館が中目黒にあるので、そこが会場になったという訳です。嬉しいことはたくさん重なります。るんるんるんと飛ぶように行った訳は、、、、お声を掛けていただいた主催者である神原直子さんと久しぶりにお会いできるから。神原さんは、昨年末の流郷由起子展の「ネパール舞踊の日」にいらっしゃってくださったのですが、一緒に来てくださったネパール大使館の参事夫人と共に大いに会を盛り上げてくださいました。それもそのはず、若き日の結婚と同時に夫の仕事の関係でネパールへ3年ほど赴き、以来ネパールとの縁がず〜〜〜〜〜〜〜っと続いているというバリバリのネパール通。しゃきしゃきの姉御肌と豊富な話題に、私、すっかりファンになってしまったのです。

 で、講演のお声を掛けていただいたのは、以前NHKで『神々の玉座〜ネパール』という番組に出演したというご縁からでした(ひとりごとの2000/12/7〜2000/12/31と、2001/3/16に載せていますので絶対に見てくださーい。詳しい旅日記、すっごくユカイです。パソコンを使えない時だったので、なんと手書きのファックスを送って変換してもらってました)。で、あの素晴らしい旅の後、またすぐネパールへ行こうと思っていたものの、流され続けてここまで来ちゃいました。でも、、、実はネパールの団体に支援をしているエミちゃんのことも今回はあって、この界隈ではかなり「ネパール」という単語が飛び交っておりました。そんな"念"もあったのでしょうか、ネパール一色のこの一日が、なんだか狐につままれたような感じです。嬉しくて楽しくてあっと言う間に時間が過ぎていきましたが、ネパールがまた、ぐ〜〜んと近づいてきた感じがしています。

 設立8年になる「NJWS」のことをご紹介しましょう。会の代表は、駐日大使ネパール大使夫人。現在は今年大使になられたGanesh Yonzan Tamang (ガネッシュ ヤンジャン タマン)氏夫人の Neena Lama Tamang (ニーナ ラマ タマン)女史。ちなみに"タマン"というの民族を表しており、大使はタマン族ということです。 で、こちらで暮らしているネパール人の方もたくさんおられましたが、ネパール大好きでネパールのために何かしたいなあと思っていらっしゃる日本人の方が数十名ほど会員としてボランティアで活動されています。手作りの雰囲気が素晴らしくて、終始にこにこ。さすが神原さんのお声で集まった方だわんと、勝手に納得しておりました。まったく堅苦しくなく、でもみなさん一人一人の人生がナンダカ濃そうな方ばかりでした!!

 最後になりましたが、残りわずかとなった「エミちゃんの石鹸」を持って会場に置かせていただいたのですが、やはり、、、あっと言う間になくなってしまいました。エミちゃんが「世界一周回った中で、一番好きな国」と言ってはばからないネパール。ネパールのあの子供たちを自分の子供のように感じて"何かしたい!"と思った彼女は、帰国後(自分の治療中なのにぃ!)せっせと自分のお金を貯めて送金していたのですが、「それならば私の作っている石鹸を提供するので、それを売って貯めては?」と友人に言われて『笑み石鹸』が誕生。その石鹸の製作者もまた旦那様を癌で亡くされたと聞いています。一個250円。何百人ものカンパによって集められたお金をいよいよネパールに手渡しできるのが、エミちゃんの世界一周を締めくくるこの秋の旅でした。でもそれは癌の再発で適わなくなったのですが、なんとなんと、、、、神原さんの関係で不思議な縁がどんどん繋がっていき、すんなりと手配が整い、予定していた日にちを変えることなく、先方にお渡しできることになりました。すっごおおおおおおおいいいい!!なんでネパール、なんで神原さん、なんで流郷さん、なんでなんで、と私は勝手に狂喜乱舞。とにもかくにもエミちゃんパワーに巻き込まれたのかしらーん。ははは。というわけで、会場に置いた『笑み石鹸』31個は、あっと言う間に売り切れました。嬉しいことにミスバイクの面々にも、「買いたいのですが、もうない?」と問い合わせを頂きました。が、エミちゃんの元にもなく、当分作られる予定はないそうです。残念ですが。。。

 という訳でこちらで集めていたものを締めくくり、このたびエミちゃんの元に送らせていただきましたので、ここに会計報告させていただきます。

★ 8/28 カフェにて石鹸2個 \500
★ 9/7 ミスバイク一万人大会にて石鹸63個 \15,750
★ 9/14 エミチャリティー追加金(小野シェフがフリマーグッズを換金!)\30,000
★ 9/21 カフェにて石鹸1個 \250
★ 9/27 NJWS総会にてエミ&スティーブのポストカード \500
★ 9/27 NJWS総会にて石鹸31個 \7,750

 合計 石鹸97個 \24,250  チャリティー \30,500   総合計54,750

 みなさん、本当にありがとうございました。
 現在エミちゃんは大学病院での放射線治療を終え、奈良の自宅で療養中です。副作用は想像を絶し、起きることはもちろん、寝るのも辛いという日々のようです。「自分だけの命と思ったら、ちょっと耐えられない辛さ、、、」「ネパールの子供たちにまだまだやることがあるのかなーと思ったらガンバレルよお」と電話の向こうで言ってました。辛さは、私にも分かりません。でも、とにもかくにも元気になって、みんなでネパールに行けたらいいね!が合言葉。私も勇気が湧いてきました。みなさんのお陰です。本当にありがとう。。。


ティーブレイクのために作られたた〜くさんの手作り料理。3人の会員の方が、お庭の菜園からのお野菜をふんだんに使ってのもので、激ウマでした。エコロジーな方、手まめな方、多趣味な方といろいろです。あ、もちろんネパールティーもありました! 受付もアットホーム。東京近郊の方が多いようですが、「ニワトリ飼ったことありますか?」の質問に、なんと数人の方の手があがりました。「鳴き方に意味があるんですよね」と。さすが! 東京もかつては田舎だったのだ。
神原さんが作ったと思われる「会の始まり」を知らせるセレモニーグッズ。左側のところに火をつけると、ほんのり煙が立ちます。このあたりの心遣いがお洒落で素敵ですよね。
紫の衣装がお似合いの神原さん、笑顔見ているだけで元気が出てきます。今年ネパール語で訳されてネパールで出版となったエッセイ、「メロサティー・ネパール」、面白くて一気に読んじゃいました。でも日本語版は再版してくれないと、もうないのだそうな。もったいない! 左がニーナ・ラマ・タマン駐日ネパール大使夫人。そして大使館に勤めてらっしゃるお二方も講演を聴いてくださいました。この写真では緊張気味ですが(すみません)、終始くつろいでいらっしゃいました。ネパールのスライドが映し出されると、ネパールの方々、「わー」「ほー」と喜んでくださって、反応がすっごく嬉しかったです。でもあの7年前と変わり、ナムチェバザールは住宅ラッシュとか! びっくり。 ネパールが庭という人からネパールへ行ったことのない人まで様々。でもみんなネパール、アフリカ、そして世界中の国名が飛び交っていました。普段着感覚で国際交流している人たちでーす。もちろん我が家で踊ってくださった 岡本Malla有子さん やヒマラヤティーを振舞ってくれたプラビン ラマさんも顔見知りなんだって。ネパールの世界、濃いです。
さて、このなんともいえぬ素敵な光は。。。
開催後に招いてくださった恵比寿のネパールレストラン「クンビラ」だよー。日本で一番最初に出来たネパール料理店で、創業は1978年。クンビラの守り神の祭壇が置かれた最上階のここ【神の部屋】は、チベットの寺院をモチーフにデザインされたそうな。 美味しかったよおおおーー! 優しいネパール料理が私は大好きなんだ! オーナーは前列右から2番目のディルマヤさん。チベットが故郷で、シェルパ達が崇めているクンビラの山から名前をとったとか。実は私がエヴェレストよりも好きな山。今度食べ放題の千円ランチ、食べに行こうっと♪


さて、話は変わって、朝霧のそれはそれは気持ちのいい10/2。デッキの下から移動したメイリンとチロチンです。土に溶け込むように寝ているなあ〜。



ログの屋根にシーサーのようにいるのは、ジョードイさん。実は薪ストーブの煙突掃除です。もう朝方はフリース着てもおかしくないほど寒いので、着火は目前。ここはヒマラヤ街道にも似てるのだ!!
みなさまのご好意、10/1に送金させていただきました。エミちゃん、返事はまったくできない状態ですが、すっごく喜んでいましたよ!
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