vol.47 2001年 4月19日 タンザニア編・第4弾

 標高2300メートル。ポコポコといい感じで浮いている雲に、朝焼けの光が当たって、静岡で美しい光景が、窓から広がっています。ンゴロンゴロコンザベーションエリア(自然保護区)での朝です。世界で2番目(1番は阿蘇です)に大きいというクレーターの縁にあるワイルドライフロッジからの眺めは、もうもう信じられないくらいに雄大で、昨日の夕方も、小雨が降っていても気持ち良くて、デッキでビール飲んでました。おとといはロボで雨上がりに大きな虹だったし、毎日素晴らしい光景に出会えています。

 昨日は、朝から最高でした。岩の上にちょこんと乗っている小さなクリップスプリンガー(バレリーナみたいなの)から始まって、すぐに道をふさぐ20頭ほどの象の群れに出会えたのです。今はどの動物も子育てシーズンなのですが、象もふにゃふにゃの生後1カ月くらいの子がいました。幼稚園児くらいのも3頭いて、動作がめちゃくちゃ可愛くて、いくら見ていても飽きません。車は20メートルくらいの接近までなら許してくれます。それ以上だと、やはり向こうから離れてしまいます。それにしても構わず餌の草(棘のあるものでも何でも)バリバリ食べていて、すごいです。美味しそうなことと言ったら……。以前やっていたバイク屋さんのマークも象だったし、とにかく昔から大々好きな動物なので感激ひとしおです。

 その後はいかにもセレンゲッティ(果てしない平原)という所を1時間ほど走って、ンゴロンゴロへ入りました。低い草の草原が地平線まで続き、空はいつもと同じ雲の波が果てしなく、そこに太陽の光が虹のように反射して…パリダカールも同じような景色に出会えるのですが、何かが違う。空の色かなあ。こっちは真っ青だもの。それに道端の鳥の数と種類の多さといったらもう信じられません。次々と鳴き声を聞きながら走るのですが、大地が舞台のオーケストラです。金色の頭が美しいホオジロカンムリヅルなど、大きな鳥も気持ち良さそうに飛んでいます。私たちも歌ったり叫んだり、ちょっと興奮状態でした。すごい所です。
 ンゴロンゴロに入ってからは、すぐにチーターの親子に会えました。しかも道端で寝ているの。子供は生まれたばかりらしく、ほわほわの毛です。サファリの人達のことなど気にせず休んでいます。5メートルくらいしか離れていないので、ハエが目にまとわりつく様子や『体のつくり』がよく観察できます。子供は母ちゃんに甘えていたかと思うと、また岩に戻って寄りかかって一休み。暑いのでしょうか、2匹共ハアハア言ってます。さて10分ほどした時でしょうか、子供を置いたまま、母が忍び足で移動を始めました。どうやら遠くからやってくる親子のトムソンガゼルを狙っているようです。トムソンガゼルはチーターに気づかないらしく、草をはんでます。と、狙って5分もしないうちに飛び出し、追いかけること30秒。足の遅い子供があっという間に倒されてしまいました。昨日はなぜか観光客が多かったので、その時見ていたのは20人くらいかなあ。みんな「She made it(やったあ〜っ)!!」と大騒ぎでした。のんびり平原での一瞬の出来事は、ショックというよりも、なんとも当たり前の光景でした。それまで散々のんびり草をはむヌーやトムソンガゼルやシマウマの大群(けっこう入り交じっていて皆仲良しなんですよね)を見ていて、呆然とするくらいに平和だなあと思っていたので、むしろホッとしたような。しかも仕留めた後は、またすぐに平和がやってきて…。幾度も書きましたが、人間が入らないと、こんなに巧く自然は回っていくのだなあって感じです。さて、取り残された子供は、母の行方が分からず、「キャン」というナキウサギのような小さなかわいらしい声で、母を呼んでいます。狩りの間、岩に寄りかかったままだったので、何処へ行ったのか見えなかったのでしょう。匂いで捜し始めましたが、なんとなく居る方へ向かっていったのは、流石でした。たぶん5分後には、美味しいご飯とオカアチャンに出会えたはず。500メートルほど向こうの草原で母と仕留めたトムソンガゼルがどうなっているのかは見えませんが、凄いもの見せていただきました。巡る命に美しさと尊厳を感じた私でした。それから世界遺産でもあるンゴロンゴロのクレーターに向かいました。ここは標高1800メートル。20キロ×18キロというとてつもない広さですが、キリンとインパラ以外の動物にすべて会えるというパラダイスです。ペリカン、ライオン、バッファローなど、すぐに次々と会え、それが何処の動物よりものんびりしているので、驚きっぱなしでした。かなりでこぼこのオフロードのため、途中、石がヒットした前輪のロッドが折れるというアクシデントもありましたが、直ったし、とにかくいい時間でした。

 実は……、『これ』をここで説明すると長くなっちゃうのですが、タヒチ、ネパール、アラスカ、そしてここタンザニアに来た意味が分かってしまう瞬間がありました。ここのところ私は、ほんものの癒しとか、ほんものの地球、ほんものの自然、そして自分の魂などを探していた気がするのですが、そのあるひとつのカタチを見てしまったのです。帰ってから、じっくり書くつもりで、簡単に言います。

 私が初めて海外ラリーに出たのは、1987年の『ファラオラリー』だったのですが、出場する直前に、ある夢をみました。その光景と限りなく近いシーンに、ここンゴロンゴロで出会ってしまったのです。その夢とは、実は天国そのものだったのですが、え〜、あまりに美しかったので、思わず三途の川を渡りそうになったのですが、3人の友人ライダーが体当たりで私の行く手を阻止するんですね。泣く泣く渡るのを断念したのですが、その太鼓橋の向こう側というのが、黄色い花がまるでライトアップされたかのように光り輝きながら一面に咲いている平原で、このンゴロンゴロ界隈に瓜二つだったのです。夢では、それからオフロードの急な山道をトコトコ登って行って、頂上らしき手前で目覚めてしまうのですが、まさにホテルまでの道とそっくりこ。ぞっとするというよりも、ああ、ここのことだったんだあ、やっぱり天国ってこんな所なんだろうなあ、と妙に嬉しく懐かしく、納得してしまいました。デジャヴーみたいにひとつのシーンではなく、ずっとずっとその光景が続いていたので、何だか凄かったですが……。高砂さんにも、思わず喋ってしまいましたが、一緒に不思議がってくれたので、ほっとしました。(ただの怪しい奴と思われてもしかたないものね)

 今日は朝から一日クレーターの中を走り回って自然を満喫したのですが、まったく飽きることのないところでした。水辺で語らう朝もやの中の鳥たち。生命の喜びを跳びはねながら表すガゼルやイボイノシシ(私たちの一番人気は、実はこのイボイノシシ。イボンヌという愛称で呼んで特別扱いしておりました。死にそうにきゃわゆいんです!日本人の観光客はみんなこのイボンヌに夢中になるんですって)。花畑の中を行くダチョウの群れの乱舞。森の中の5メートル先で静かに草を食む象の親子。おだやかで喜びの波動に包まれているこのンゴロンゴロでは、また色々な事を感じた私です。一つは余りに生態系がうまく行っていて、本当に人間はいかにダメージを与えてはいけないか(3度目ですね)。たった17頭しかいないので、決して近寄ってはいけないサイ、そしてバッファローにしても象にしても、みんなかつて人間が絶滅に追いやったものばかりです。象牙やサイ牙(漢方薬になるんですって)の為にこんな美しい生き物が殺戮されたなんて、絶対に許されることじゃない。この天国の前には地獄があったことを思い出さずにはいられません。この先何をするべきか、いやしないべきかを、光の中でこの桃源郷は教えてくれます。

 それにしても、ここの動物たちの幸福感といったらどうでしょう。生きるということの意味に近いものが、ばんばん見えてきます。とかく人間は考え過ぎたり、やりすぎたりするものだけれど、食べて寝て恋して産んで育てて語らって喧嘩して驚いて飛んで撥ねてじゃれあって……、そこにはおだやかな空間、歓喜、充足感があって、焦りとか不安とか失望とかが感じられません(そう見えるだけですが)。それでいいんだよなあ、とつくづく思ってしまいます。もちろん創作する喜びとかあるのが人間ですが、あの鳥たちの歌声に勝るものがあるのかしら、なんてね。動物たちから学ぶものは、まだ沢山ありそうです。

 最終日の午前中、近くのマサイの村を訪ねてからも、また再びンゴロンゴロのクレーターに入って、満喫してしまいました。世界中どこでも同じで、ツアーの人は3時間ほどいて、次の観光地へ向かって行くらしいですが、私たちは飽きることはありませんでした。

 そう言えば、チーターが獲物を狙っている時など、多いときで10台ほどのサファリカーに遭遇してしまいましたが、お昼ごはんを食べるところに行くと、なんと25台もいるではないですか。という事は、このクレーターに生息する車はおよそ50台、約250人が入っていることになるそうです。ひゃ〜っ。でもシーズン中はこの10倍近い400台になるとのことで、仰天しました。二千人に見つめられていたら、ライオンのように車の陰でごろんになってしまうわね。いちいち反応してられっかい、だわね。果たしてこれは自然と言える状態なのか悩んでしまいますが、ハンターにやられてしまうよりはマシに違いありません。自然、環境、観察、保護、ぐるぐると色んなことが、頭を巡っていました。相変わらず花は、信じられないほど美しいし、空はどんどん変化して行きます。そんな風の中ですが、今までとまた違った『癒し』に包まれた私でした。

 という訳で、きっとまた私はこのタンザニアに、東アフリカに戻って来ます。いろんな人にこの自然を見てもらいたいので、社員旅行?かな。歓喜の叫び声も、にこにこ顔も、ビールを飲むタイミングも一緒になってしまったカメラマンの高砂さんと一緒かな。友達のファミリーと一緒というのも楽しそうだな。やっぱり濃いアフリカは性に合うので、1年に2度は来たいものです。本当に贅沢な日々を、感動の瞬間を「アサンテ。ありがとう」。まさに天国だった大地を離れて、帰路へつきました。スケジュールの都合で断念したキリマンジャロの姿も、帰りのシャトルバスの中でくっきりと見れてすっきりしました。またね。必ず登るし、来るよ。

 今回観察の参考にしたのは、小倉寛太郎さんの『フィールドガイド・アフリカ野生動物』(講談社)でした。これは、読み物としても面白く、東アフリカの動物たちのことが、手に取るように分かります。私が見た鹿っぽい動物は、すべてウシ科の動物だった(東アフリカに鹿はいない!)とか、サファリのマナーとか。小倉さんの写真集『アフリカの風』と合わせて、お勧めです。買わなくて失敗したのは小倉さんの『東アフリカの鳥』。絶対に必要だった。花と木の図鑑も欲しかったよお〜っ!(アフリカのって、あるのかな。博識のガイドさんも、花には疎かったので、今度は持っていかなくては)

 今回現地でお願いしたエージェンシーは、東アフリカから南アフリカを網羅している『UTc(ユーティーシー)』。ナイロビには日本語達者で、実にきめ細かいサービスをしてくれるスタッフ(今回はヒシマルくん)がいます。アリューシャだけでも50社と、山のようにあるエージェンシーですが、2人共大満足致しました。お勧めします!
 日本の窓口は、UTIジャパン(TEL03-3359-2390/tyo@uti.co.jp
 タンザニアはutc@utc.co.tz
 ケニアはinfo@utc.co.ke

 今回の旅は、雑誌『トラベルフロンティア』で記事掲載される予定です。発売が分かりましたら、またこのページでお知らせいたします。

 今回、色んな本が旅のお供をしましたが、実際はあまり読む時間がありませんでした。景色に感動しまくっておりましたので。で、帰路の飛行機で一気に読んだのが、チンパンジーの研究家として、そして環境問題のオーソリティとしても有名な、ジェーン・グドールさんの『森の旅人』(角川書店)でした。実際に逢ったことのある友人からの強力な勧めもあったし、ネパールでお世話になったカメラマンの赤平さんがその後に『ガイアシンフォニー第四番』で撮った人が、まさにこのジェーンさんだったし、何だか引かれていたのです。しかし、行く前に読まなくて(読めなくて)正解でした。まさに今通ってきた大地で、こんな風に時代と夢と激動の人生を生きてきたのかと思うと、もうもうこみあげてくるくる……。自然の美しさの描写も素晴らしいし、生き方は「そうよ、そうよ、その通りよお〜っ」だし、私はなんと5カ所ほどウルウルと泣いてしまいました。朝霧の自然で感じることも、実は同じだったりするのですが、とにかく素晴らしいです。こんな人がいたのか、と思うだけで勇気が湧いてきます。アフリカに行かなくてもお勧めです。読んでみてくださいね。特に女性は「おっしゃ〜っ!!」という気になってきますよ。

 さて、日本に戻ってきました。アフリカのパワーを持ったまま、すぐに駆けつけたのは、大阪の阪口エミコちゃんと旦那さまのスティーブ・シールさんのいる病院です。虹が出るたびに、朝日を浴びるたびに、闘病中のエミコちゃんにパワーを送っていたのですが、何ということでしょう。すんごい顔色がいいんです。お見舞いの面々の方が悪いくらい。身体の調子もかなりいい感じということで、嬉しくなってしまいました。その日は、久しぶりに会えることになっていたタヒチはランギロアの喜田純子さんと一緒にお見舞いに行きました。彼女たちは初対面だったのですが、実は前回来たときに、エミコちゃんが「治ったらタヒチで鯨の親子と泳ぎたい!」というので、本当に計画してしまおうということに(勝手に)しました。8月末から10月までの間で、ツアーを組んでみようと思っています。カタチはまだ決まってませんが、行けるまでに回復した御褒美に2人をご招待したいので、募集をしてしまってはどうかなと思っています。何かアイディアがあったら、教えてください。
 実はあのNHK-BSの放送以来、「私もあの海で泳ぎたい」という声を沢山聞きました。たいてい子供がぽつりと言うのですって。でもそのお母ちゃんは、「アナタを置いてでも、私が行きたい」と思うみたいです。みんな、感じるものがあるんだよね、鯨。私が癒されまくったあの鯨と一緒に泳げるよう、いろいろ考えたいなあ。

 エミコちゃんの病院ですが、アラスカでお邪魔させていただいた、あの犬ゾリの舟津圭三さんの奥様の舟津恭江さんもいらしてました。50日ぶりの再会です。もう、えらい明るくて面白い人なんですよね。アラスカでも感じていましたが、地元に帰ってきたからか、それ以上でした。笑いっぱなしです。アラスカがどんなに寒くても、どんなに犬の世話が大変でも、恭江さんいたら大丈夫だわねえ。ちなみにこうして奥さんが長期外出している時、舟津さんはたった一人で33頭の面倒を見ているのだそうです。反対に舟津さんが出ている時は、恭江さんが一人で見るんですって。大変…ですね。サハラを自転車で縦断してしまう奥さんだから、半端じゃないだろうけどね〜。

 自転車で10年も世界一周しちゃうエミコちゃん、ランギロアのダイビングはこの人無しでは語れないという喜田さん、アラスカに移り住み日本人犬ゾリレーサーとして名実共に頑張ってらっしゃる舟津圭三さんの奥さんにして、自分もアドベンチャーである恭江さん、そして私。最近私は友人に『天然で強力』というキャッチフレーズをいただいて、けっこう気にいっているのですが、このメンバー、オールそんな感じですよね。いや、私なんてひどく可愛い気がしてきました。半日もお邪魔してしまいましたが、楽しい一時でした。あっ、言い忘れちゃいけないこと。いつも感じていましたが、エミコちゃんとスティーブの愛情の深さには、本当に感動させられます。2人がいると、そこに虹が見えちゃうんですよね。舟津さんたちの話を聞いていてもそうです。はっきり言って、当てられっぱなしなのですが、アラスカで恭江さんに戴いた手摘み、手作りのブルーベリージャムのように、ぎっしり濃くて、本物なのね。回りのみんなを幸せにしてくれる愛。いいなあ。なんだか幸せ。

 とにかく少しでも回復することを祈って、朝霧へ戻りました。


 夜、門を開けると、黄色い花が目に飛び込んできました。レンギョウです。「もう、咲いたのね!」なんだかうきうきしてしまいます。アラスカ、沖縄、タンザニアと、ここのところ家を空けることが多かったので、季節が突然やってきます。朝起きたら、またびっくり。私の大好きなフジザクラがほんわり咲き始めていました。下向きに、うっすらピンクの花を、恥ずかしそうに咲かせています。出発前につぼみだったスイセンとクリスマスローズも満開。今年は雪が多かったので、葉っぱが小ぶりかな。数は多いような気がします。田圃だけじゃなくて、畑もやりたいのだけれど、はてさてどうなりますかしら。(もう、種まかんとね)とにかく朝霧の春にこころ奪われています。素晴らしきかな、故郷。おー(っと、これは猫のランがキーを横切って書きました。可愛いので消さないでおこう)。

 田植えの日程が決まりました。6月3日の日曜日です。地元の子供やお母さん方や東京の友人たちとやる予定ですが、もしお弁当と田植えグッズ(帽子、ビニール手袋、田植え靴or裸足)持って富士宮に来れて、何も報酬はないどころか仕切りも行き届かないかもしれないけれど、何だか山村の田圃が見てみたい、触ってみたいという人がいらっしゃいましたら、このHP担当のコンセプトの佐藤さんまでご連絡ください。4反やります。翌週の10日がアイガモ入れになります。楽しいよお〜っ。

 さて、帰ってきてみると、色んな方からメッセージが届いていて、嬉しい限りです。ありがとうございます。しかし、しかし、私が3月に遅れて出した年賀状を見た人のほとんどが、なんと『離婚』に気づいていないということに気づき、反省してしまいました。慎重に書き過ぎて、すっと行ってしまったのね。すみません。そのことのお知らせも含んでいたので、焦る私でした。名前もどっちにするんだか悩んでしまったようです。戴いたお便りも、ちょうど山村レイコと三好礼子が50%ずつでした。う〜む。暑中見舞いでまた書く訳にもいかないしなあ……という訳で、こちらのページを見てくださいね、とお伝えしておきます。そう、私は2000年の7月に山村さんと離婚しちゃったのです。それで名前ですが、一応仕事上は『山村レイコ』です。本名は三好礼子ですが、普段は山村でも三好でも一向に構いません。ちなみに昔からの友人は、ミヨッタンなど、ほとんど三好系で呼ぶので、段々慣れてきちゃった私です。HPにも書いてありますが、山村雅康氏は、沖縄の知念村というところで、書き物とバイクとダイビング関係の何かをしているとのことです。実は私も詳しく知らなくて…?すみません。HPも作っているようなので、覗いてみてください。凝り性なので、たぶん楽しいHPだと思うよ。

 ご挨拶のハガキ、載せちゃいますね。本当はもっと沢山の人に出したかったのだけれど、実はアドレス作りを何年もサボっていて、ここ最近出会った人には、たぶん届いていないのです。こんなことを書いておりました。(さあ、あなたは離婚に気づくでしょうか。名前はどっちだと思うでしょうか。なんてふざけてすみません)


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宛名面の本文(全文)
こんにちは〜っ!遅ればせながら新世紀のご挨拶です。
恒例のパリ・ダカールラリー出場をお休みしたので、今年は13年ぶりに実家でお雑煮というお正月を迎えました。朝霧高原での暮らしも6年目。昨年は感動の押しくらまんじゅうでした。1月はホンダXR400Rでパリ・ダカール完走!8月はスバルForesterでオーストラリアンサファリ完走!秋にはプロ指導の元で作った無農薬無化学肥料のアイガモ農法米がたわわと実り、タヒチでザトウクジラの親子とランデヴー(宇宙サイズの愛情ひしひし)、11月には好奇心と笑いの渦の中でイルカと戯れ、そして12月のネパールトレッキングでは言葉で表せないほど『癒し』の収穫が…。7月愛犬「きゅう」の失踪やシングル突入事件もあり激動でしたが、今はヒマラヤの山々を漂う風のように心穏やかに過ごしています。今年も勿論アイガモ農法でお米を作りますが、黒米にも挑戦。近々やって来る(ハズの)馬の為に牧草地も借り、プロのFarmerを目指します。長年の夢だった「地球に触れて遊べる場所づくり」の基盤になれば嬉しいのだけれど。勿論ラリー出場、旅、執筆も今まで以上に力を注ぎますが、肩の力を抜いたイイ加減で、仲間の力をイッパイ借りながら、砂漠に教わった「勇気」と「感謝」を胸に歩むつもりです。これからもどうぞ宜しくおつきあいください♪ネパールの旅は3月27日19:30〜21:30に、NHK-BS Hi-Visionで放送します。是非ご覧下さい!!

株式会社 ル・イグレック 山村レイコ(本名/三好礼子)

写真/3900mのシャンボチェよりエヴェレスト(8850m)、ローチェ(8516m)をのぞむ(2000/12/18)

(2001.4.19)



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