vol.29. 2001年10月6日 * 完売御礼!

 みなさん、こんにちは!稲刈りから早10日以上たち、ほっと一息ついているところです。なんと皆さんのご支援のお陰で、本日、アイガモ農法米『ありが稲』19俵は、完売いたしました!!まだあるかなあと思っていたのに、再注文などもあり、本当にあっと言う間の出荷作業でした。精米機もフル活動でたいへんだったけれど、自分の作った宝の米を、お届けすることが出来る喜びは格別でした。まだ欲しいよ〜っ、という方には、アイガモ農法ではありませんが、無農薬無化学肥料でつくったコシヒカリがあります。こちらも『ちっちゃたんぼ』と私たちが呼んで可愛がっていたところのお米です。会社のはんちゃんが虫の脱皮を見て喜んでいた田圃で、味はもちろんすばらしい〜です。同じ値段となりますが、是非お申し込みください。ただし、6俵のうち3俵は自分の家の分なので、3俵しかありません。180キロ。あっと言う間になくなっちゃうね。もしかしたら来年は予約制にしないとならないかも。ひえ〜っ。本当は5キロずつ、年に幾度も続けて買って食べていただくというのが農家も消費者もベストなのでしょうが、4反分では小さすぎましたね。来年はもっと増やしたいねと、皆で話しています。ただ自分たちの労力を考えると……う〜む。悩んでしまいます。

 そうそう、一体行く末がどうなるのかと危ぶまれていたアイガモちゃんたちですが、とうとうすべて行き先が決まりました。これは奇跡に近いのではと思います。なにしろつい先日まで1羽も引き取り手がなく、「みんなお肉にするしかない、来年はアイガモでやらない!」と途方に暮れていたのですから。TV生放送があった日に6羽、26日に7羽、30日に13羽、そして昨日4日に5羽、本日知り合いのクレソン農家の方が6羽(これから網張りに参ります)、そしてたぶん新潟の方が2羽、以上39羽!あれっ?数が1羽多い。そう、どうも居ない間に飼えなくなったアイガモを入れちゃう人がいるんだよね。今までで合計2羽増えていたの。これは絶対に止めて欲しいのだけれど……。(なにしろ、その為に恐ろしいまでの労力とお金がかかっているのです。新潟まで行くのですよ〜。飼えなくなった人は、自分の手で締めて食べてあげてください。それが出来ないなら飼わないでね。レイコのお願い)

 とにかく、人のことは言えなくて、本当にカモちゃんのことを考えていると、夜も寝られない日がありました。実は田圃の近くで道路工事が始まって、3週間ばかり田圃に水が来ないことが判明し、水鳥のアイガモはそれでは生きていけないので(昨日がリミット)、早めに里子に出したのでした。せっかくテグスも張ったのに……ね。でもそれだけではなくて、稲が無くなってアイガモを戻した途端に、イタチがたくさんやってきて、網に10個くらい穴が空いて、アイガモと格闘した跡があったの。稲刈り後も毎日見回りして、穴ふさいで、なんて感じでした。来年は電気の柵にしなくちゃならないかも。いろいろです。勉強になります。

 この間もこれまでのことを振り返りましたが、楽しく忙しく充実した日々でした。手伝いに来てくれた人が覚えているのは、ブヨかなあ。私はあまりやられなかったのですが、弱い人は、ヒエトリの後に1ヶ月も腫れていたり大変だったみたい。お隣の頑丈そうな古屋くんもブヨ攻撃でチャーシューのような腕になっていてびっくり。稲刈りに来て、日焼けで大変になった人もいるとか。とにかく自然の中での作業は、一人ひとりの心と身体に語りかけてくるものがたくさんあったと思います。カモちゃんのいなくなった田圃は、ひっそりと寂しそうですが、もうすでに春の準備が始まっています。どの品種にしようかな、堆肥はあれでよかったかな、天日干しにするためには今から材料探しておかなくちゃな、今度はカモの出産から立ち会おうかな、本格的に始めた農業。兼業ではあるけれど、200点満点の面白さでした。この楽しみをもっともっと分けてあげた〜い。それでは、6羽のために網張りに行ってきます!


10/5 カモでほっとしたのか、昨夜ぶったおれた(よく倒れます)
レイコ

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