vol.114 2003年11月20日

爆走! 一条刈り野郎★

 連休中日の11月2日はスキッとした青空が広がりました。なんて素晴らしき稲刈り日和でしょう。レイコは残念ながら仕事のため欠席ですが、前日からの宿泊組を含め、計30人もの人が援農に来てくれました。
 本日のメニューは「約0.8反の緑米&黒米稲刈り」です。前回の稲刈りで残った黒米と緑米を刈り取り、すべて天日干しにします。全員カマを持ちましたか? いいですね。さあ、思う存分お刈り下さい!! ザクザク。心地いい音が響きます。「なんか快感」「気持ちいいね〜」「お米作ってるって、感じ」初めての人もそうでない人も、収穫の楽しさを感じているようです。自然とニコニコしながら作業しています。ふふふ、自然農をやるほど、手作業があるほど、みんなでやるほど、農作業って楽しいんですね。

 さてさて、今年最後のビッグ援農イベントである「黒米稲刈り」の中で、もっとも大ウケだったのが「一条稲刈り機体験」でした。この一条稲刈り機は、お米の師匠・米山さんが昔使っていた物だそうです。一条(稲の一列のこと)ずつ稲を刈り、自動に紐で束ねてくれる機械です。現代は、稲刈り→脱穀(稲から穂を取る)→籾を袋に入れる→ワラを細かく刻むという作業を一気にやるコンバインが主流ですが、それ以前の稲刈りはこのタイプの稲刈り機が活躍していたのです。ガッチャンガッチャンと機械のカマが稲を刈り、ガチャンっと紐で結んだ稲束が出来上がります。
 最初は米山師匠が刈り、次に田んぼ部長・まさみっちゃんが、そして「やってみたーい」と菊地由花ちゃん(お馴染みチームターザンの一員)が名乗りを上げました。お、やってみなはれ。「これがバックで、これが刈り取りで・・・」米山師匠が説明します。「はい、わかりました。行きま〜す♪」元気な声です。さあ、どう・・・・・・え、あの、おいおい、ぎゃあ〜! 機械はゆっくりと進んでいるのですが、まったく刈れていません。稲は倒れてゆくばかり。「真っ直ぐ進まない〜!」「あれ? 刈れない、ええ!」由花ちゃんが叫びます。米山さんが駆け寄って、また説明します。さあ、今度はどうでしょう・・・ぎゃああ〜! そっちは違うぅぅ。本人は真剣、でも回りは大笑いです。
 そうして、みんなして順番に稲刈り機体験が始まりました。スゴク慎重に進む人、結構アバウトにやってしまう人、いきなり上手に刈れる人、同じ機械なのに個性が出るのが面白いところです。手刈りも面白いけれど、この人間的な機械もムチャ面白い。

 大ウケだった稲刈り機のお陰もあって、昼の2時過ぎには作業全て終了です。疲労度も少なく、みんなの顔は満足げにニコニコです。「2台くらいで競争したら面白いな」とは、同じく稲刈り機にハマった田んぼ部長。うん、それホント面白そう! 来年は赤組、白組に分かれて「稲刈り運動会」やりますか!!

(いすわりまりこ)

まずは田んぼ部長が、稲の刈り方を説明。さすが3年目、すっかり慣れたもんです。根本をつかみ、下からちょい斜めに切り上げます。みんな、カマを片手に真剣かつ期待がこもった目で見つめています。 刈った物は縛らないと干せません。これが実は結構面倒くさい&手間がかかります。昨年はワラを使いましたが、今年は素人でも結びやすいように麻紐を使用。おーい、みんなよく見てよー。

ま、とにかく刈りましょう。一人で、(長野から参加の中山さん)

二人で、(チームターザンの長田麻里ちゃんと、遠田佑樹君。二人とも運動系だから、働く働く。「稲ってきれい」とはまったらしい) 子供達同士で、(いつもは遊んでいるのに、稲刈りは楽しいらしい。いいぞ、刈ってちょー) そして、みんなで。ちなみにここは古代米ゾーン。合間合間に生えていた黒米を刈っているところ。よその田んぼじゃ見られない、不思議な光景なのです。
途中から刈り隊、結び隊に分かれます。高速パトロール隊、主婦、ビジネスウーマン、ライター・・・・・様々な職業の人が、同じ農作業する不思議。 今年も青見牧場さんから「はざかけ」をお借りしました。深々感謝です。それにしても初対面のはずの3人ですが、息の合ったニコニコ度です。 みんなで運んで、みんなで掛けると早い早い。それでもってみんなが喜ぶと、お米も嬉しい嬉しい♪


刈り終わった田んぼへ昨年のワラを撒きます。その後は水を入れっぱなしにします。不耕起農法(田んぼを耕さない方法)の田んぼは年中、水浸しです。


短幹コシヒカリの稲刈りは9月30日でした。その時にこぼれた稲穂が、こんなに発芽しているっ!! びっくりです。
ワラを撒いていたら、かわいい足跡発見。これは野カモ君に間違いない! しばらく姿を見ていないけど元気だったのね。来年はアイガモ農法復活だよん。
黒米稲刈りのハイライトはこれからだよ♪ クリッククリック。(次へ続く)
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