vol.111 2003年10月13日

ありが稲・稲刈り、ありがとう・ご注文!

 9月30日、絶好の秋晴れです。当初予定していた21日は台風により中止。やむえず平日での稲刈りとなったのですが、愛知の青木夫妻、掛川の西村さん、三島の高橋さん、神奈川の角守さんなど、多くの人が仕事の都合をつけて駆けつけてくれました。なんてありがたいことでしょう。お陰様で全18名、和気藹々と稲刈りを行うことができました。

 さて、今年の稲刈り最大の難関は「赤米選別」でした。以前「楽農大好きvol.109 2003年8月30日パニック・イン・ザ・レイコ田んぼ」でもお伝えしましたが、各種古代米に挑戦した今年は、植わっているはずのない種類が植わっているはずのない場所にスクスクと植わっているという、「何故だああ」という状況に陥っていました。とは言え、発覚した当初は「ま、色や形が全然違うから、稲刈りの時に選別すればいいや」と思っていました。
 ところが!「・・・・・わからん」。田んぼ部長のまさみっちゃんが腕組みして、田んぼをにらんでいます。2週間前までは赤く色づいて、短幹コシヒカリとくっきりと違いが分かった赤米が、なんだか黄金色に変わってコシヒカリと区別できないのです。そこで穂を手にとって、じっと凝視します。ノゲが長いのが赤米、ノゲがないのがコシヒカリです。ザックリと刈る前に、穂を手に取って選別、赤米だけを手刈りします。中には一株の中に、巧妙に赤米が混じっていたりします。「どうなっとんじゃ、これ」「交配したんじゃないの」「わかりづらいずら」。口々に叫びながらの赤米刈りです。
 逆に古代米コーナーには、これまた巧妙に短幹コシヒカリと黒米が混じっています。こちらも選別しながらの手刈りです。「こ、これは・・・何米?」初めて稲刈りする人には、難関のようでした。そりゃそうです。3年目のフェアリーテール一同も、こんなのは初めての経験ですから、わはは。

 9時から始めてのんびりと昼休みを取り、2時過ぎには終了。その後、時間のある人だけで、共同田んぼの網取りもしてもらいました。収穫量は、ざっとみて昨年の半分くらい。(古代米スペースを増やした+現在、収穫した米の半分しか精米していない=正確な比較ができない←ヒドイ計算式でゴメン)冷夏の影響で大打撃を受けていますが、味の方はグッドです。白米にすると昨年の方が甘みがある気がしますが、玄米は今年の方が甘い気がします(まりこ独断)。

 初めての不耕起でしたが、カエルやトンボ、タニシなどなど様々な生命が巡り巡って、ありが稲に味を込めてくれたんじゃないでしょうか。農薬や化学肥料を使わなくても、お日様と土と虫や遊びに来る鳥たちが存分に栄養を与えてくれるんですね。そして、人が植えた稲だから、人の愛情も必要でしょう。

『ありが稲・短幹コシヒカリ』、今年もたくさんの人の愛情により、できました!!(ご注文の方は、最後まで読んでね)

(いすわりまりこ)

愛知県瀬戸市から来てくれている青木真一さん・多加代さん夫妻。前日に仕事を片づけてくれての参加。いつも、本当にありがとうございます。 赤米選別中の左からフェアリーテール番頭・はんちゃん、田んぼ部長・まさみっちゃん、田んぼメイト・美和子ちゃん。笑いと悩みが交差しています。 古代米各種も混じらないように刈らなければイケマセン。手前が赤米担当・西村さん、左が埼玉産・黒米担当・奥野さん、奥が黒米選別中・チームターザンの萩ちゃん。

左上が香り米2種、右上が赤米、左下が緑米(今回は刈っていません)、右下が埼玉の友人からもらった黒米。ありが稲の黒米は丸いモミですが、こちらは長細いです。

お馴染み米山師匠のパラソル稲刈り機。昨年はトロピカルでしたが、今年は涼しげなストライプです。毎年衣替えしているのかどうかは、不明。

風が強く、後ろの富士山では大沢崩れから土煙が上がっていました。レイコは久しぶりの田んぼ仕事が嬉しくて、バリバリと音をたてて稲刈りをしていました。ちょっと手を休めてもらってのショット。
わーいわーいわーい♪ 米山師匠の奥様・巴さんの黒米おはぎに、炊き込みご飯です。この美味さと来たらもうもう。疲れが吹っ飛びます。佐藤初女さんのおむすびと同じ様な、感動があります。 青見牧場の佐野さんが作ってくれた、カボチャの冷たいスープ。のどごしのなめらかさ、絶妙な味、ファイト一発元気が出ます。田んぼメイトの富士夫ちゃん、この後の力仕事ヨロシクね! 正しい労働には正しい休憩が必要です。カウボーイハットは、掛川から来てくれた西村さん。草むらで幸せそうなのは、田んぼメイトの岡ちゃん。バイク屋さん(モトスラン 0544-23-3093 ヨロチク)を休んでの援農。いつもありがとね。

香り米2種、赤米、埼玉産黒米は、混ざらないようにそれぞれトラックで運んで、米山さんちのフェンスへ天日干しさせてもらう。みんなで運ぶと早い早い。

ところどころ残っているのが、ありが稲・黒米。刈り取るにはまだまだ早いのです。それにしても、稲刈り後に稲が残っているとは・・・・・・こんなの見たことない!?

元ミスバイククラブスタッフの角守時子ちゃん。「平日は自由がきくんですよ」と駆けつけてくれた。ゼファー750であちこち走り回っているそう。
稲刈りの様子はまだまだ続く。こちらへGOGO!
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