「はあああ、よく降るなあ･･･」天を仰いではため息が出ます。今年の梅雨の長さには、ホンットに困りました。雨が降るのはいいけれど、あまりにも日照時間が少ないのです。ある統計によると、昨年だか、平均だかの半分だそうです。お日様が出なければ稲は育ちません。レイコ田んぼの稲は、残念ながら育ちがいいとはいえません。農薬も肥料も全く使わないせいでしょうか、レイコ田んぼは自然の影響をモロに受けている気がします。
「うわ〜いい。いい天気だ♪」８月３日、待望のヒエ取りＤＡＹです。梅雨もようやく明けて、久しぶりにギラッとした太陽が照りつけています。田んぼ仕事のアレコレは楽しいことばかりですが、中でも”ヒエ取り”は人気です。
　はんちゃん（フェアリーテールの番頭さん）、ヒエ取りの何が楽しい？「なんだろな。めっけるのも楽しいし、抜いてなくなるのも楽しいし、みんなして無心にやってるのも楽しいな」ほうほう。んじゃ、レイコさんは？「（くるっと振り向き）ふふ、やはり無心になれることです。（天を仰ぎ）何度も言いましたが、アレは禅の世界です。（遠い目をして）そして隠れ人を見つけたときのような喜び、ああ。（ふっと普通の顔に戻って）そういや、ヒエ取りの時は、アタシが一番ゆっくり動いている時かもしれないね」間髪入れずはんちゃんが「そうかもしれない」とうなづきます。ふむ、確かに。さすが、デジカメラマン泣かせ！（全然じっとしていないので、シャッターのタイムラグがあるデジカメでレイコを撮るのは大変なのです）
　そんなわけで天候に恵まれたヒエ取りの時間は、禅の如く？ゆったりと流れていきました。初めてのヒエ取りにとまどっていた人も、なんとなくヒエが分別できるようになりました。２年前は「恐怖のウンコ撒き」だった堆肥撒きも「なーんも臭わない土撒き」でした。２週間前は「どうなっちゃうんだろう」と心配していた雑草も、皆さんのお陰でかなりなくなりました。”無心”の領域には至らずとも、しばし無言でヒエ取りをしていると、風の音、水の音、セミの声だけ聞こえてきました。そうして午後３時には全て終了〜！
　ちょっと早いので、オプショナルツアー？として「じゃがいも掘り」に繰り出すことにしました。レイコ田んぼ近くにある畑には、今年は３種類のじゃがいも、里芋、トマト、きゅうり、ナス、ピーマン、カボチャ金糸瓜などが植えてあります。なかなかお手入れに行けない＆天候不順のため、これまたあまり育ちがよくありません。しかし、じゃがいもクンだけは別です。元気にほくほくと育ち、掘り出させるのを今か今かと待っている状態です。
「あるある」「でかっ」「可愛いぃ」。無心、無言で取っていたヒエ取りと違って、じゃがいも掘りはあちらこちらで嬌声があがります。なんだかハイテンションになります。静のヒエ取り、動のイモ掘り。本日も幸せな楽農日和也。嗚呼、満足♪

（いすわりまりこ）

時に喋りながら、時に無口になりながら、ヒエ取りは進んでいきます。左の麦わら帽子は、初参加の高橋さん。初農作業といいながら、完璧な作業姿です。		右の黒い葉っぱは友人からもらった「黒米」。今年は赤米、黒米２種、香米２種、緑米、短幹コシヒカリの全部で７種。混ぜて「虹色米」ってどう？
	手前の茎が広がって生えているのが、ヒエ。節に白い筋があり（稲は節に毛のようなモノが生えている）、大きくなると茎の根本部分が赤いです。
	ウンコ撒き初体験中の三谷大輔君と中嶋直美ちゃん。これだけ嬉しそうに堆肥を撒いてくれると、田んぼもとてもうれしいでしょうね〜♪
ヒエを取り終わったら、今度は「ウンコ撒き」。お隣の富士バイオさん（キノコのコンポストを作っている会社）から譲って頂いた完熟堆肥をマキマキ。		なんと、たった１本だけですがもう穂が出てきました！　緑米ゾーンなのですが、この稲だけ何故か他より背が高い。･･･うむむ、違う種類かも･･･。
静岡市より参加の増田夫妻。手作りおにぎりが美味しそ〜。実は朝霧高原に土地を買ったそうで、秋にはフェアリーカフェのご近所様かも。うひひ。	お米の師匠・米山さんも来てくれました。自分ちも忙しいのに、うう、感涙。はんちゃん一家を合わせて総勢18名。本当にありがとうございました!!!
		イモ掘り前に、共同田んぼへアイガモを見に行きました。餌をあげるとホレこの通り。人が触っても平気です。うう、可愛いなあ。
すっかり葉が枯れて雑草に被われた畑。しかし、畝を掘り起こせば、コロコロとじゃがいも君が出てきます。モチロン無農薬！（･･･無肥料でもあります）	大人も子供も夢中で掘ります。（左はガキンチョに見えますが、ちゃんとした大人の女性ですよ〜）収穫って、無条件で笑顔が出ますね。	黄金メークイーン、黄金だんしゃく、メークイーンの３種類。ほぼ60個くらいの種芋が、こんなにたくさんになりました。さ、茹でじゃが食べよー♪